物理学実験室の日常

何でも揃う100円ショップ その2

2007年08月23日

昨日、100円ショップにはこんなものまであるんだよ〜〜〜という紹介をいたしました。
今日はその中の「カチカチ振り子」を作ってみました♪

箱の中身はこんなかんじ。
kachi2







木枠の材料と、ビー玉、糸が入っています。
まず木の枠を作ったら、ビー玉に糸をくっつけます。
ビー玉には穴が開いている訳ではなく、瞬間接着剤&テープで留めるようです。
さすが100円。
kachi3







これを、ビー玉同士がちゃんと球の中心で接するように、糸の長さが左右対称になるように、木枠に対して平行にビー玉の列がくるように、セットします。
これがなかなか大変…
私たちは三人がかりでセットしました。
kachi1







乙女がビー玉の位置を調整している図(笑)
写真手前は化学のY室先生です。お手伝いしていただきました♪

そして完成したのがこちら!
動画でご覧いただけます。
→振り子の動画←

どうですか???
かなり……でしょ。
だって、ビー玉の大きさが均一じゃないんですもの(涙)
やっぱりこれを100円で売るのは無理があるんじゃないでしょうか?
子供向けのおもちゃだけど、大人三人(しかも大学の先生ばかり)で作ってこれです。
まぁ、とっても楽しく作らせていただきましたが。

ところで、何故一つの球をぶつけると他方から一つの球が飛び出すのでしょうか?
高校で物理をやった人ならすぐに分かりますよね。
運動量保存則&力学的エネルギー保存則で説明が出来るはずです。
この100円キットで簡単手軽に作れたら、来年度のサイエンス実験に組み込んでもいいかな?と思ったのですが、ちょっと無理そうです。
残念〜



文責 Hi 改め Y

何でも揃う100円ショップ

2007年08月22日

先日、実験道具の買い物に100円ショップへ行ったら、こんなものを見つけてしまいました!
100-1








ポンポン船やカチカチ振り子(?)のキット、ガリレオ式望遠鏡のキットなどなどなどなど。
最近の100円ショップには、こんなものまで売っているんですね〜
びっくりです。

対象年齢を見ると、10歳以上と書いてありました。
よし、上限は無いのね♪ということで、早速購入!!
私、こういうの大好きなんです。
いえ、私に限らず、物理学コースの先生方はみーんなこういうのが大好きなんです。
科学館だとかも、子供以上に楽しんじゃいます。
子供のころは、原理だとかは分からなくてもただ動くだけで面白かったのですが、物理を勉強して大人になってからやるのも、またすごーく楽しいんです。
あ、こうなってたのか〜、こういう理由で動くんだ〜、と小さいころに感じていたちょっとした疑問を解きながら楽しむのもよし、
○○の法則を説明するのにこんな装置を使うんだ〜、こんなにいい加減に作っても理屈どおり動くんだ、と大人の目線から楽しむのもよし。
え?歪んだ楽しみ方だって?
いいんです、楽しければ。

今日はこの中から、モーターを作って遊びました。
100-2







かまぼこの板みたいな台の上に磁石をのせて、クリップを伸ばして作った支柱をくっつけて、その上にぐるぐる巻いたエナメル線をのせます。
で、クリップの支柱と電池をリード線で結べば完成☆
ポイントは、エナメル線の被覆を、片方の腕は全部剥き、もう片方は半分だけ剥くことです。
すごく良く回りましたよ。
100円でここまで出来るんだ〜と感動!

ちなみに、その昔実験室で作成したモーターがこちら。
100-3







さすが、物理実験室!
値段も規模も違います(笑)


文責 Hi

これって抵抗?

2007年08月08日

三年ほど前の話になりますが、高校の物理の教科書に現れる電気部品の記号が変わったこと、ご存知でしたか?
抵抗、といえばギザギザの山がいくつか並んだ形をしていましたが、今では長方形でそれを表しているのだとか!
写真は今の高校物理教科書の索引についていた、電気用図記号の表です。
他にもダイオードに線が入っていたりだとか、コイルのくるくるが半分だけになっていたりだとか…
JIS

(クリックで拡大します)





え〜〜なんかこれって抵抗に見えない…
前のギザギザした形は、いかにもそこで電流が流れにくそうで、抵抗だ!って分かりやすかったのですけどね。。
四角だと、コンデンサーなのかと一瞬思っちゃったり。
ブラックボックスみたいで、イメージがつかみ難いですね。
「電機大学」としては、この流れに乗っていいものか?と思っちゃったりします。
物理実験室では、断固としてギザギザな形を抵抗として表記すべきではないのか?などという話が出たりしました。
だって、、、やっぱりこの四角は抵抗に見えないですよ。可変抵抗なんて、ギザギザに見慣れてしまっている私たちから見ると、なんだかキモチワルイです。
何故こんな表記になったんだ?PCで書きやすいから??世界的にはどうなんだ?
ということで、調べてみました。

教科書のこの改訂は「JIS電気用図記号」(日本規格協会発行)にのっとったものだそうです。JIS規格では1999年にこの新しい記号へ移行したのだとか。そして驚くべきことに、このJIS規格は、1996 年のIEC(International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議)に倣って制定されたのだとか!
つまり、この四角い記号こそが世界標準なんですね〜〜〜
知らなかった…
ギザギザに固執している私たちは、国際社会の流れに乗り遅れてるかも?
きっと数年後にはこの四角い表示が当たり前になっちゃうんでしょうね。
物理実験のテキストも、この新しい表記に書き換えなきゃな…と思った昼下がりでした。


文責 Hi

発電中!

2007年08月02日

ようやく梅雨明けの発表がありましたね。
梅雨明けと同時に、ここ埼玉・鳩山でもギラギラした日差しが照りつけるようになりました。
日差し、といえば気になるのが、先日屋上に取り付けたソーラーパネルです!(取り付けの詳細は→コチラ←
日差しの最も強い(と思われる)晴れた日の正午前後、ソーラーパネルの発電量は約60Wでした。
60Wというと、小型の液晶テレビの電力量くらいでしょうか。
他方、風力発電機の方はというと…
今日(8/2)程度の風では発電量が安定せず、どれくらい発電できているのか、よく分かりません…
風が少しでも止むと、風車が回転しなくなっちゃうんです。
こちらは台風が来たときが狙い目ですね。

ちなみに仕様書によると、風力発電機の定格出力は400W(風速12.5m/s)、ソーラーパネルの方は実効充電出力62Wということです。
(ソーラーパネルのサイズは527mm×1200mmです)
発電した電気は、一度バッテリーへ充電し、インバーターでAC100Vにしています。
なので発電量が不安定でも問題は無いのですが……


問題は、発電した電力の使い道が無いということです………
どなたか、アイディアを下さい。。。


流し素麺の装置でも回しちゃおうかな…


文責 Hi

タマゴダケ祭り

2007年07月27日

本日のお昼ご飯は、補助員Kさんが『男の料理』を振舞ってくださいました。
メインはもちろん、昨日採ったタマゴダケです。
鶏肉やら茄子やらと一緒に煮込むと、これがまたタマゴダケのお出汁が良く効いて美味なんです。
中にはこんな小さな椎茸も入っていました。
tamago2-2







なんでもKさんのお知り合いが椎茸農家だそうで、そこで間引かれたものを頂いたそうです。
小さいのに椎茸の風味がぎゅっと詰まっていました。
他に、浅漬けやKさん宅で育てたフルーツトマトを頂きました。
なんてステキな物理実験室♪
tamago2-1tamago2-3<








ご馳走様でした。


文責 Hi




自然と共生する実験室

2007年07月26日

東京電機大学理工学部は、豊かな自然の中に校舎を構えています。
以前、化学のY先生が『自然と共生するというよりは、自然の中にお邪魔させていただいているようなキャンパス』だとおっしゃっていたのですが、まさにそんな感じ。
物理実験室の窓からは、ここは軽井沢か?と思うような緑鮮やかな風景が広がっています。
今日、その物理実験室の窓から木々の間を覗くと、なんとも色鮮やかなキノコが生えていました。
それが、これ、
tamago1







タマゴダケというそうです。
まるで、ディ○ニーアニメに出てきそうな、見事な色のキノコでしょ?
見た目はこんなに毒々しいのですが、なんと食べられるのだそうです。
しかもかなり美味なんだとか!

早速、実験室補助員のKさんとM先生、午後には非常勤のK先生も収穫に向かいました。
嬉しそうなK先生。
(ちなみにバックの原生林(のような森)も、我が電機大キャンパスの一部です)
tamago2







大量大量♪
学内でこんなにも立派なキノコが採れるなんて!
写真は、図鑑でタマゴダケを確認するM先生とHo先生。
tamago3







採ってすぐ調理するのが美味しく食べるコツだそうで、さっそく補助員Iさんがお吸い物にして下さいました。
お味は本当にGOOD!!
お雑煮にちょうどいい感じだ(K先生談)とのことです。
tamago4tamago5







え?本当に食べても大丈夫なのかって??
今のところ私Hiは生きておりますので、大丈夫なはずです。
因みに、自ら収穫をしたM先生は、みんなが無事なのを確認してから…とまだ召し上がっていません…
M先生、ひどいです。


本当に美味しかったですよ。
電大の自然さん、ご馳走様でした。


文責 Hi