2008年06月

蒸留水

2008年06月25日

実験用の蒸留水と聞くと、どんなイメージがありますか?
私は蒸留水だけに関わらず、実験用の薬品はこう茶色い瓶に入っているイメージがありました。
茶色い瓶は紫外線等による劣化を防いでくれる、と思うからです。

先日購入した蒸留水は、なんとペットボトルに入っていました!!
しかも2Lのペットボトルですよ。
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ビツクリ。
まぁ、蒸留水は劣化の心配はないだろうけど、それにしてもペットボトルって…
まるで富○山の美味しい水とか、そういうのと同じノリに見えます。。
これは本当に蒸留水なのでしょうか????

「では調べてみましょう♪」
と、実験室スタッフFさんはテスターを取り出してきました。
「これで抵抗を測ってみましょう♪」
と。

用意したサンプルはこの三つ。
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手前から蒸留水、Fさん宅の浄水器を通した水、電大の水道水です。
これにこうやってテスターを挿して、抵抗値を測ります。
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どうして蒸留水かどうかを確認するのに抵抗値を測るのかって?
小学校、中学校では、水は電気を通すと習ったかも知れませんが、100%混じりけのないH2Oは、電気を通さないのです。水が電気を通すのは、水中に溶けている金属イオンだとか塩化物イオンだとかによるものなのです。電荷を持ったイオンが多くあればあるほど電流が良く流れる(抵抗値が小さい)ということなので、抵抗値が大きい→不純物が少ない!という指標になります。

まずは電大の水道水の抵抗値
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18kΩといったところでしょうか。(3cm当たり)

続きまして、Fさん宅の水
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100kΩ近いです!すごい!!
Fさん宅の浄水器はかなり良いものだと伺っていたのですが、こんなにも水道水と違うとは!
不純物がかな〜りとれています。

ではでは、お待ちかね、ペットボトルに入っていた蒸留水です。
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なななんと、テスターはほとんど動きませんでした。
数MΩの抵抗値です。
おおお!ほんとうに蒸留水だよ!
浄水器で驚いてる場合じゃないよ!
ペットボトルに入ってるからって、馬鹿にしてスイマセン。
見かけで判断してゴメンナサイ。
あなたは本当に蒸留水だったのね!


文責 Y


楽しい分解♪

2008年06月23日

一般物理学実験の必需品
・ノギス
・定規
・巻尺
ということで、物理実験室には巻尺がたくさんあります。
『実験器具で遊ぶなんて言語道断!』
と何度も何度も言っているにも関わらず、先日、巻尺で遊んでいる人がいました。
巻尺は実験器具かって?もちろん実験器具です!!

巻尺で遊んでいた学生さんは、その報いを受けることとなりました。
遊びすぎたため、巻尺を壊してしまったのです。。。
「す、すいません。本当に申し訳ないです。自分で直しますので、ドライバーを貸して下さい!」
彼女の手には、スケール部分が取れてしまったメジャーケースが握られていました。
実は実験室には巻尺の予備がたくさんあったのですが、いいお勉強になるに違いない!と思い、彼女に修理をしてもらうことにしました♪

巻尺のケースを開けるとこんな風になっています。
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黒い丸いものが巻き取り部分です。壊れた巻尺は、この巻き取り部分からスケールが外れてしまったようです。
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巻き取り部から出ていた金属にスケールをくっつけて、スケールを巻き取ってケースに収めれば出来上がり♪
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なんて、そんなに簡単には出来ていません。
この巻き取り部分の中心にはゼンマイばねがついていて、これをしっかり巻いておかないとスケールは引き出しても元に戻らず、伸びきってしまいます。
ゼンマイばねと格闘する学生さん。
(ピンセットの先にあるのがゼンマイばね)
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さらに不幸なことに、構造を確認しようと、見本になるように開けたもう一つのメジャーも壊れてしまいました……
修理を手伝う副手Iくん
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一生懸命巻いて巻いて、ばねが戻ってしまわないようにしっかり押さえて
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蓋をしてねじを締めれば
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やっと完成♪
巻尺はようやく元の姿に戻りました。
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修理に要した時間:30分
きっと良い勉強になったと思います。
これに懲りたら、実験器具で遊ばないこと!


文責 Y




松かさアクチュエーターその2

2008年06月19日

あの松かさ大実験の翌日、物理実験室にはこんな装置が表れました。
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松かさ運動測定器です!(Kさん作)
素晴らしい〜〜〜
今度は時間も一緒に記録できるよう、ストップウォッチ用のケースまでついています。
では早速…


よーい
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ドン!

水を入れてから10分
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14分
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24分
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47分
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53分
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1時間08分
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1時間22分
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1時間32分
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1時間42分
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松かさが動いていく様子がはっきりと分りますね。
K先生は、これを片対数グラフに記入していました。
松かさの動きは片対数グラフ上で直線に表されました。
時間を追うごとに動きが小さくなっていき、緩和していく様子がはっきりと分りました。
「物理とは、なぜ?なに?を追求する学問」
K先生の飽くなき好奇心は留まるところを知りません♪


文責 Y


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