2007年11月
ぐるぐる
2007年11月29日
毎年この時期になると、物理学実験室のスタッフはみんなで机の周りを回り始めます。
ぐるぐるぐるぐる…
ぐるぐる回りながら、抵抗だとかダイオードだとかをせっせと袋詰め。
作っているのはコレ
一般物理学実験の最後の授業、ワークショップで使用する電子回路のキットを作っているのです。
今学期の物理学実験では、どのクラスも多機能発信器を作製します。
こんな感じのものです。
オペアンプで発振させて、単周波数にならないようにコンデンサに直列に抵抗を外付けできるようにして、アンプで増幅してスピーカーから音(可聴域)がでるようにします。
外付け抵抗は、たとえば右手と左手でリード線を握って自分を抵抗としてみたり、鉛筆の芯をくっつけてみたり、そんなふうにして遊ぶものです。
このキット+リード線+半田を全部で200セット用意しました!
ああ、目が回る…
ワークショップは来週から始まります。
半田付けをやったことがない!という学生さんが大半で、みんななかなか苦労するんですよ。
半田付け…私は小学生の頃、簡単な工作キットを買ってもらってはよく半田付けをして遊んでたんですけど、今の若者(私も今の若い人だけど!)はそういうことをしないのでしょうか。。。
それとも私が変わってるだけ?
ワークショップはまず、半田付けの説明からはじまります。
芋半田になっちゃっているものは、私Yが容赦なく回路から抜いてやり直ししてもらいますからね♪
ああ、楽しみ〜♪
文責 Y
ぐるぐるぐるぐる…
ぐるぐる回りながら、抵抗だとかダイオードだとかをせっせと袋詰め。
作っているのはコレ
一般物理学実験の最後の授業、ワークショップで使用する電子回路のキットを作っているのです。
今学期の物理学実験では、どのクラスも多機能発信器を作製します。
こんな感じのものです。
オペアンプで発振させて、単周波数にならないようにコンデンサに直列に抵抗を外付けできるようにして、アンプで増幅してスピーカーから音(可聴域)がでるようにします。
外付け抵抗は、たとえば右手と左手でリード線を握って自分を抵抗としてみたり、鉛筆の芯をくっつけてみたり、そんなふうにして遊ぶものです。
このキット+リード線+半田を全部で200セット用意しました!
ああ、目が回る…
ワークショップは来週から始まります。
半田付けをやったことがない!という学生さんが大半で、みんななかなか苦労するんですよ。
半田付け…私は小学生の頃、簡単な工作キットを買ってもらってはよく半田付けをして遊んでたんですけど、今の若者(私も今の若い人だけど!)はそういうことをしないのでしょうか。。。
それとも私が変わってるだけ?
ワークショップはまず、半田付けの説明からはじまります。
芋半田になっちゃっているものは、私Yが容赦なく回路から抜いてやり直ししてもらいますからね♪
ああ、楽しみ〜♪
文責 Y
液晶
2007年11月19日
私、Yは分解が大好きだったりします♪
今日のターゲットはこれ!
100円ショップで買ってきた、半透明の液晶時計です。
最近は、液晶TVだとか携帯の画面なんかにも液晶が使われているので、液晶というと色がついた液体だと思われていることが多いのですが、液晶は無色透明なものが一般的です。
この時計も、黒色の液体が入っているように見えますが、そういう訳じゃないんですよ。
まずは分解してみましょう♪
分解してみると、プラスチックのカバー、液晶の入ったガラス板+電子回路部分、カバーの三つに分けることが出来ました。
写真中央のガラス板を見ても、まったく透明です。
では、どうやって文字を表示しているかと言うと…
とりあえず、電池を入れてみましょう。
…何も起こりません。。
だって液晶は無色ですもの。当然です。
ポイントはカバーになっていた黒い半透明のプラスチックの板です。
これを一枚だけ、液晶パネルに被せると…
なんとなーく、ぼやっとですが文字が見えてきました。
反対の面にもう一枚のカバーを被せると…
字が表示されました!
この黒いプラスチックフィルムは偏向板なんです。
細い線が、同じ方向を向いて、細かーくいっぱい書かれているようなものです。
この線と同じ方向に振動している光だけ、この偏向板を通過できます。
偏向板同士の偏光面を90度傾けて重ねると、この通り、光が通過できないので、黒くなっちゃいます。
液晶分子は、マッチ棒のような細長い分子です。
一方向に電場をかけたり、溝の掘ってあるセルに入れたりすると、分子がその方向に並ぶことが出来ます。
で、その方向の光を通さなかったり、場合によっては偏向方向を曲げちゃったりします。
偏向板、液晶、偏向板と液晶をはさむと、液晶分子が偏光面と同じ方向に並んでいるときには光を通しますが、90°傾いて並んでいるときには光を通さない→黒色になります。
100円ショップの液晶時計なのに、こんなスゴイ物理が隠されているんですね。
科学技術も安くなったもんだ(違)
以上、たまには真面目な文章を書いてみました。
文責 Y
今日のターゲットはこれ!
100円ショップで買ってきた、半透明の液晶時計です。
最近は、液晶TVだとか携帯の画面なんかにも液晶が使われているので、液晶というと色がついた液体だと思われていることが多いのですが、液晶は無色透明なものが一般的です。
この時計も、黒色の液体が入っているように見えますが、そういう訳じゃないんですよ。
まずは分解してみましょう♪
分解してみると、プラスチックのカバー、液晶の入ったガラス板+電子回路部分、カバーの三つに分けることが出来ました。
写真中央のガラス板を見ても、まったく透明です。
では、どうやって文字を表示しているかと言うと…
とりあえず、電池を入れてみましょう。
…何も起こりません。。
だって液晶は無色ですもの。当然です。
ポイントはカバーになっていた黒い半透明のプラスチックの板です。
これを一枚だけ、液晶パネルに被せると…
なんとなーく、ぼやっとですが文字が見えてきました。
反対の面にもう一枚のカバーを被せると…
字が表示されました!
この黒いプラスチックフィルムは偏向板なんです。
細い線が、同じ方向を向いて、細かーくいっぱい書かれているようなものです。
この線と同じ方向に振動している光だけ、この偏向板を通過できます。
偏向板同士の偏光面を90度傾けて重ねると、この通り、光が通過できないので、黒くなっちゃいます。
液晶分子は、マッチ棒のような細長い分子です。
一方向に電場をかけたり、溝の掘ってあるセルに入れたりすると、分子がその方向に並ぶことが出来ます。
で、その方向の光を通さなかったり、場合によっては偏向方向を曲げちゃったりします。
偏向板、液晶、偏向板と液晶をはさむと、液晶分子が偏光面と同じ方向に並んでいるときには光を通しますが、90°傾いて並んでいるときには光を通さない→黒色になります。
100円ショップの液晶時計なのに、こんなスゴイ物理が隠されているんですね。
科学技術も安くなったもんだ(違)
以上、たまには真面目な文章を書いてみました。
文責 Y
図書が追加されました!
2007年11月12日
実験室に設置した本棚ですが、な、なんと、本が入らなくなってしまいました。
このため、トランジスタ技術などの雑誌を一部移管いたしました。
本が入らなくなってしまったのは、新しく、100冊ほど本が追加されたためです!
今回入荷(?)した本の一例です。
教科書的な本ではなく、読み物系のものです。
なかなか面白そうな本が大量に入りました!
どれもこれも興味深い!
片っ端から読みたいけど、一体何ヶ月必要だろう…
中でも私Yの注目している本がコチラ!
タイムマシン、SFの世界だけの話じゃないんですよ〜
本の帯にあるとおり、物理学者もかなり真剣に考えています。
冷やかしではありません。
マジです。大真面目です。
アインシュタインによれば、時間は全ての人に等しく与えられているものではなく、高速で移動している人は止まっている人よりも、時間の進みが遅くなるんですよ。
つまり、1、2秒程度昔の世界に戻れるタイムマシンは、既に出来ているってこと。
さて、最新の物理学では、どれだけ昔(または未来)の世界に行けることになってるんでしょうね?
気になります。
コチラの本もなかなか面白そうです。
今年ノーベル物理学賞を取ったインフレーション理論についても書かれているようです。
近年の研究で、ビックバン直後の世界像というのはだいぶ解明されてきましたが、ビックバンより前の世界はどうなんでしょうね?
今と同じような宇宙があって、それが膨張・収縮を繰り返しているとか、
この宇宙の外には親宇宙があるのだとか、
宇宙の始まりには本当にいろーんな考え方があります。
こちらもすごーく気になります。
そしてそして、物理ってやっぱり苦手…興味を持てないかも…という方には、こんな本がオススメです。
マンガで分かるシリーズです!
え?マンガ??って思うかもしれないですが、文章や式で書いてあるよりも、物理現象を的確に捉えられてなかなか良いですよ。
すぐ読めるし。
こういう、物理に対する敷居が低く感じられる本は、私としては大歓迎ですね。
もっと増えるといいのですが。
と、長くなりましたが、本が増えました!というお知らせでした。
貸し出しもしています!
まずは物理実験室へ来て下さいね☆
文責 Y
このため、トランジスタ技術などの雑誌を一部移管いたしました。
本が入らなくなってしまったのは、新しく、100冊ほど本が追加されたためです!
今回入荷(?)した本の一例です。
教科書的な本ではなく、読み物系のものです。
なかなか面白そうな本が大量に入りました!
どれもこれも興味深い!
片っ端から読みたいけど、一体何ヶ月必要だろう…
中でも私Yの注目している本がコチラ!
タイムマシン、SFの世界だけの話じゃないんですよ〜
本の帯にあるとおり、物理学者もかなり真剣に考えています。
冷やかしではありません。
マジです。大真面目です。
アインシュタインによれば、時間は全ての人に等しく与えられているものではなく、高速で移動している人は止まっている人よりも、時間の進みが遅くなるんですよ。
つまり、1、2秒程度昔の世界に戻れるタイムマシンは、既に出来ているってこと。
さて、最新の物理学では、どれだけ昔(または未来)の世界に行けることになってるんでしょうね?
気になります。
コチラの本もなかなか面白そうです。
今年ノーベル物理学賞を取ったインフレーション理論についても書かれているようです。
近年の研究で、ビックバン直後の世界像というのはだいぶ解明されてきましたが、ビックバンより前の世界はどうなんでしょうね?
今と同じような宇宙があって、それが膨張・収縮を繰り返しているとか、
この宇宙の外には親宇宙があるのだとか、
宇宙の始まりには本当にいろーんな考え方があります。
こちらもすごーく気になります。
そしてそして、物理ってやっぱり苦手…興味を持てないかも…という方には、こんな本がオススメです。
マンガで分かるシリーズです!
え?マンガ??って思うかもしれないですが、文章や式で書いてあるよりも、物理現象を的確に捉えられてなかなか良いですよ。
すぐ読めるし。
こういう、物理に対する敷居が低く感じられる本は、私としては大歓迎ですね。
もっと増えるといいのですが。
と、長くなりましたが、本が増えました!というお知らせでした。
貸し出しもしています!
まずは物理実験室へ来て下さいね☆
文責 Y